【他職種との連携①】~ケアマネージャーは在宅医療の“道しるべ”~

中野区、新宿区周辺で訪問診療を行っていると、患者さんの生活や介護の調整において、ケアマネージャー(介護支援専門員)の存在は欠かせないものだと感じます。
在宅療養を始める際、多くのご家族が「何から始めたらいいのか分からない」と戸惑われます。その時に、介護と医療をつなぎ、安心して生活できる環境を整えてくれるのが、ケアマネージャーです。

医療と生活の間をつなぐ存在

ケアマネージャーの役割は多岐にわたります。介護サービスのプランを立てるだけでなく、訪問診療や訪問看護との連絡調整、緊急時の対応策の共有、介護保険の手続き支援など、ご本人とご家族の生活全体を支える「コーディネーター」として活躍しています。

特に廃用症候群やフレイル、認知症、がんなどを抱える方にとっては、医療的な管理と日常の暮らしの支援をどうバランスよく組み立てるかがとても大切です。そうした調整を日々一緒に行っているのが、私たちとケアマネージャーの関係です。

チームで支える安心感

訪問診療では、月1〜2回の定期診察に加え、日々の変化に気づいたときはケアマネージャーからすぐに連絡をもらうこともあります。
「最近、表情が乏しくなってきた」「食欲が落ちてきて心配」――こうした声かけが、医療介入のタイミングを早め、重症化を防ぐことにもつながります。

在宅医療は、ひとりの力では支えきれません。ケアマネージャーとの連携があるからこそ、患者さん・ご家族の希望に寄り添った医療が実現できると感じています。

中野区、新宿区周辺で、在宅療養をお考えの方、介護と医療の橋渡しを必要としている方は、ぜひご相談ください。医療と介護が連携することで、ご本人らしい生活を支えるお手伝いができればと思います。

よつば中野クリニック  院長 手塚匠海