【在宅医療でよくある質問①】

~定期的な通院ができないのですが、訪問診療は受けられますか?~

中野区、新宿区周辺で訪問診療を行っていると、「通院が難しいのですが、訪問診療をお願いできますか?」というご相談をよくいただきます。
答えは「はい、可能です」。訪問診療は、通院が困難な方を対象とした医療サービスです。

訪問診療の対象となる方とは?

訪問診療の対象となるのは、以下のようなケースです:
• 足腰が弱く、外出や通院が負担になってきた
• 認知症が進み、一人での通院が難しい
• 神経疾患や麻痺などで、移動に介助が必要
• がんや慢性疾患で、療養を自宅中心にしたい
• 施設に入所中で、医師の定期的な診察が必要

こうした方々に対し、医師が定期的にご自宅や施設を訪問して診察・処方・検査・処置などを行います。急な体調変化にも対応できるよう、24時間の連絡体制を整えている場合もあります。

また、中には3か月に1回程度は高次医療機関を受診しつつ、日々の体調管理や生活面での療養指導については訪問診療を利用している方もいらっしゃいます。通院と在宅医療をうまく組み合わせることで、無理なく安心して療養を続けることが可能です。

暮らしを支える医療という在宅診療の役割

専門的な検査や治療は、高次医療機関が得意とするところです。私自身、複数の急性期病院や専門病院で診療してきた経験があり、その力を肌で感じてきました。
一方で、在宅診療が強みを発揮するのは、いわゆる「疾患には括れない」部分――食事、排泄、生活リズム、介護者の不安といった暮らしの土台を支える領域です。ご本人の生活全体を見つめ、細やかな変化に気づく医療は、在宅だからこそ実現できると実感しています。

中野区、新宿区周辺で通院が困難な方、生活に即した医療を求めている方は、どうぞお気軽にご相談ください。

よつば中野クリニック  院長 手塚匠海