【在宅診療でよくある質問⑦】~「在宅酸素療法ってどんな時に使うの?」~

在宅酸素療法(HOT)は、酸素吸入が必要な方がご自宅で生活しながら治療を続けられる仕組みです。

医療用酸素を自宅に設置した装置から吸入することで、血中の酸素濃度を保ち、呼吸や心臓への負担を軽くします。

主な対象疾患

• 肺気腫(COPD)

長年の喫煙や肺の病気で酸素を取り込みにくくなった状態

• 間質性肺炎

 肺が硬くなってしまい、酸素交換がしにくい状態

• 慢性心不全

 心臓の機能が低下し、全身に十分な酸素を送れなくなった状態

• その他、肺高血圧症など

実際の生活例
• 昼間は酸素チューブをつけたまま自宅内で活動
• 外出時には携帯用酸素ボンベや小型酸素濃縮器を使用
• 夜間だけ酸素吸入を行うケースもあり

在宅酸素療法と訪問診療の相性

在宅酸素療法を行っている方は、日常生活の中で体調変化が起きやすく、酸素流量の調整や感染症の早期発見が重要です。

訪問診療では、定期的に血中酸素濃度や呼吸状態を確認し、必要に応じて訪問看護師や在宅酸素業者と連携しながら酸素設定を調整します。

例えば、
• 風邪をきっかけに呼吸状態が悪化した
• 急に酸素飽和度が下がった
• 外出用ボンベの使用方法が分からない
といった場面でも、訪問医が状況を把握してすぐに対応可能です。

在宅酸素療法は、「酸素を吸いながらでも自宅で暮らしたい」という希望を叶える治療です。

よつば中野クリニックでは、肺や心臓の持病を持つ方が安心して在宅生活を送れるよう、医療機関・酸素業者・訪問看護と連携したサポートを行っています。

よつば中野クリニック

院長 手塚匠海