6月7日土曜日に東京女子医科大学が主催する心不全サポート事業の地域連携ディスカッションに参加してきました。
この取り組みは、心不全患者さんの療養生活を多職種で支えることを目的としたもので、医師・看護師・薬剤師・ソーシャルワーカーなどが集まり、実践的な意見交換が行われました。
今回のテーマは「家族ケア」。心不全は慢性疾患でありながら、時に急激に悪化することもある病気です。そのため、日々の体調の変化に気づきやすいご家族の役割は非常に大きく、そのご家族自身のケアも大切だという視点で多くの議論が交わされました。
印象的だったのは、「医師の一言が患者さん、ご家族の心情を安定させることもあれば、揺らしてしまうこともある」というお話です。時には状況を正しく伝えるために、厳しいことをお伝えしなければならない場面もあります。それでも、患者さんやご家族にとって支えとなれるような医師でありたいと、改めて心に刻みました。
中野区、新宿区周辺で訪問診療を行う私たちも、こうした視点を大切にしながら、ご自宅での生活を支える医療を実践していきたいと考えています。ご本人だけでなく、ご家族も含めて「支え合う医療」を地域に根づかせていくことが、これからの在宅診療のあり方だと思います。
訪問診療や在宅療養でお困りのことがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。
よつば中野クリニック 院長 手塚匠海