中野区、新宿区周辺で訪問診療を行っていると、ご高齢の糖尿病患者さんと出会う機会が少なくありません。糖尿病は長年にわたり少しずつ身体に負担をかけていく病気で、血糖管理だけでなく、生活全体の調整が重要になります。
日々の生活に寄り添う血糖管理
在宅で療養されている方の場合、食事・運動・服薬のリズムが入院中とは異なり、ご本人の生活パターンや介護者の支援体制に大きく左右されます。そのため、定型的な治療だけでなく、日常に即した柔軟な管理が求められます。
特に高齢の患者さんでは、「低血糖」のリスクにも注意が必要です。過度な血糖コントロールがかえって転倒や意識障害の原因になることもあるため、目標値はご本人の体調や希望に応じて調整します。
初期の変化に気づくことが合併症予防の第一歩
糖尿病の怖さは、神経障害や腎障害、動脈硬化など、気づかぬうちに進行する合併症にあります。訪問診療では、足のしびれや視力の変化、むくみなど小さな変化にも注意し、早期に対応できるよう心がけています。
必要に応じてフットケアや検査も行い、専門科とも連携しながら、重症化を防ぐ体制を整えています。
ご本人とご家族の不安に寄り添って
糖尿病は一人で抱え込むには負担の大きい病気です。ご本人だけでなく、ご家族が食事管理やインスリン注射に関わっているケースも多く、不安や疑問の声をよく耳にします。
訪問診療の現場では、その都度丁寧に説明しながら、継続できる方法を一緒に考えていくことを大切にしています。
中野区、新宿区周辺で訪問診療をご検討の方、糖尿病の在宅療養でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
よつば中野クリニック 院長 手塚匠海