【食トレンド~からだがよろこぶ選び方②】~話題のアサイーボウルとは~

近年、健康志向の高まりとともに「アサイーボウル」が注目を集めています。
見た目の華やかさだけでなく、栄養面でも優れた食品として、特に女性に人気があります。
今回は、管理栄養士の視点から、アサイーボウルの栄養的な特徴と、体にやさしい摂り方についてご紹介します。

アサイーは、南米アマゾン原産の果実で、ポリフェノールの一種であるアントシアニンを豊富に含みます。
これは、体内の「酸化ストレス」を軽減し、細胞の老化予防や血管の健康維持に役立つ成分です。
また、鉄分やカルシウム、ビタミンE、食物繊維、オメガ脂肪酸なども含まれており、貧血予防、腸内環境の改善、免疫力の向上など、幅広い健康効果が期待されます。


ただし、アサイーボウルはトッピングによって栄養バランスが大きく変わります。
加糖されたグラノーラやシロップ、果物を多く使うと、糖質が過剰になり、血糖値の急上昇を招く可能性があります。
特に糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病をお持ちの方は、注意が必要です。


摂取量の目安としては、アサイーピューレ100〜150gをベースに、バナナ1本、無糖ヨーグルト、ナッツ類などを加えた1食分で、約250〜350kcal程度が適量です。
朝食や運動前のエネルギー補給として取り入れるのが効果的ですが、冷たい食品のため、胃腸が弱い方は温かい飲み物と一緒に摂ることをおすすめします。
また、服薬中の方(特に抗凝固薬や鉄剤など)は、アサイーに含まれる成分が薬の作用に影響する可能性があるため、医師や管理栄養士に相談のうえで取り入れるようにしましょう。

アサイーボウルは、栄養価と嗜好性を兼ね備えた魅力的な食品ですが、体質や生活習慣に合わせた摂取が大切です。「カラダがよろこぶ」選び方を意識して、日々の食生活に上手に取り入れてみてください。

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よつば中野クリニック 管理栄養士