こんにちは、管理栄養士の山中です。
前回は「噛みにくい・飲み込みにくい方でも食べやすくする調理のコツ」についてお話ししました。最終回となる今回は、“今日からできる!フレイル予防の食事習慣まとめ”をお届けします。
フレイルは、特別なことをしなくても 日々の食習慣を少し整えるだけで予防が可能です。「がんばりすぎずに、でもコツコツ続ける」——これが何より大切なポイントになります。
今日は、これまでお伝えした内容を“生活に落とし込みやすい形”でまとめてみました。
① 毎食、小さなたんぱく質を添える。
フレイル予防といえば 筋肉づくり=たんぱく質。でも「肉をたくさん食べなきゃ!」ではなく、こんなイメージでOKです。
朝:ヨーグルト or 卵1個
昼:豆腐・納豆・魚
夜:魚 or 肉を少量でも
“ちょっとずつ、こまめに” が体にやさしい取り方です。
② 野菜ときのこで「彩り+食物繊維」をプラス!
彩りのある食事は、食欲アップにもつながります。特に きのこ類・海藻・根菜類 は、食物繊維が豊富で腸の動きを助けます。
・味噌汁にきのこを入れる。
・ほうれん草のおひたしを常備菜に。
・紅白の大根・にんじんをスープに。
無理なく取り入れられるものばかりです。
③ あたたかい料理を“ひとつ”取り入れる。
体が冷えると、食欲や代謝まで低下してしまいます。
冬に向けて特におすすめなのは…
・あんかけ
・スープ
・茶碗蒸し
・煮物
噛む力が弱い方にも食べやすく、栄養がしっかりとれます。
④ 「ちょっと疲れたな」と思ったら発酵食品。
味噌・ヨーグルト・ぬか漬けなど、毎日の食卓に小さく“発酵食品”を加えるだけで、食事全体のバランスが整いやすくなります。
朝はヨーグルト、昼は味噌汁、夜はぬか漬けを少しなど、習慣にしやすい食材ばかりです。
⑤ “食べたい気持ち”を育てる工夫。
フレイルの予防に食事は不可欠ですが、いちばん大切なのは 食べたい気持ち を守ること。
・好きな味を取り入れる
・香り(ゆず・生姜・しそ)を添える
・小鉢や器で気分を変える
“ちょっと嬉しい食卓”は、栄養以上の力を持っています。
フレイルは、気づいた時から対策ができる“戻れるサイン”です。食事は、そのサインに寄り添う大切な土台。「無理なく、楽しく、ちょっとだけ意識する」そんなやさしい食事が、未来の体を守る力になります。
4回にわたりお読みいただき、ありがとうございました。
これからも、日々の食事から皆さまの健康をサポートできれば嬉しいです。
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