【訪問診療でよく見る病気②】~認知症と向き合う在宅医療の形②~

初期症状に気づくことが、ご本人とご家族を守る第一歩

中野区、新宿区周辺の訪問診療で診察していると、認知症の「初期症状」にご家族が気づかず、対応が遅れてしまうケースを多く目にします。認知症はゆっくり進行するため、「年のせいかな」と見過ごされがちです。しかし、早期発見・対応ができれば、進行を穏やかにし、暮らしやすい環境を整えることが可能です。

代表的な初期症状としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 最近の出来事をすぐ忘れる
  • 料理や買い物など段取りを要する家事が難しくなる
  • 財布や鍵などを置き忘れることが増える
  • 怒りっぽくなる、疑い深くなる
  • 慣れた道でも迷うようになる

ご家族が「何か違う」と感じた時点でご相談いただくことが、とても重要です。

よつば中野クリニックでは、訪問診療という形で、患者さんの普段の生活を観察しながら医療的判断を行っています。診察中のちょっとした会話や、ご家族のお話から異変に気づくことも多く、ご本人が病識を持ちづらい初期こそ、訪問診療が力を発揮する場面です。

また、当院では管理栄養士と連携し、認知症に多い低栄養や偏食への対策も行っています。食事を含めた生活全体を支えることで、ご本人がその人らしく暮らせるようにサポートしています。

「少し気になるけれど、受診に行くのは難しい」と感じたら、ぜひお気軽にご相談ください。

よつば中野クリニック  院長 手塚匠海