日々の細かな変化を見逃さないように
中野区、新宿区周辺で訪問診療を行っていると、心不全を抱える患者さんに出会うことが多くあります。
超高齢化社会の日本では、今後高齢心不全患者さんが大幅に増加する「心不全パンデミック」が起こると予想されています。心不全とは「心臓の力が弱くなり、全身に十分な血液を送れなくなる状態」を指し、高齢者に多く見られる慢性疾患です。
初期には「少し動くと息切れする」「足のむくみが気になる」といった症状が多く見られますが、進行すると呼吸困難や体重急増、倦怠感など、生活に大きな支障が出てきます。急性増悪(悪化)のリスクがあるため、日々の変化にいち早く気づくことが大切です。
よつば中野クリニックでは、循環器疾患に専門性を持つ医師が、訪問診療を通じて心不全の安定管理と再入院の予防に力を入れています。体重の推移やバイタルサインをこまめに確認し、薬の調整や生活指導を継続的に行います。
また、心不全の管理に欠かせないのが食事の見直しです。塩分・水分制限はもちろん、過不足のない栄養摂取も重要です。当院には管理栄養士が在籍しており、患者さんの生活に寄り添った食事指導を行っています。食事内容や買い物の工夫、家族の協力体制まで一緒に考えながら支援しています。
訪問診療は、患者さんの“暮らし”の中で心不全と向き合える貴重な医療の形です。入退院を繰り返さない安定した日常を目指し、私たちは多職種で支援を続けていきます。
中野区、新宿区周辺で心不全を抱える方の訪問診療をご検討の方は、ぜひご相談ください。
よつば中野クリニック 院長 手塚匠海