【訪問診療でよく見る病気④】~誤嚥性肺炎と向き合う在宅医療の形~

食後のむせや咳は、肺炎のサインかもしれません

「最近むせやすい」「咳が続く」――こうした小さな変化は、誤嚥(ごえん)性肺炎の始まりかもしれません。


中野区、新宿区周辺で訪問診療を行っていると、こうした症状に気づかず、繰り返す肺炎に悩まれるご高齢の方が多くいらっしゃいます。

誤嚥性肺炎とは、食べ物や唾液が誤って気道に入ってしまい、そこから細菌感染が起こる肺炎の一種です。特に高齢者では一度発症すると再発しやすく、体力低下や入院につながる重大な疾患です。

小さな変化の積み重ねを見逃さないことが、悪化を防ぐ鍵に

「声がかすれてきた」「食事中の咳が増えた」「痰が増えた」――
これらの症状がある場合、誤嚥が起きている可能性があります。よつば中野クリニックでは、訪問診療の際に食事の様子、話し方、口腔内の清潔さ、呼吸状態などを丁寧に観察し、誤嚥のリスクを早期に察知することを心がけています。

また、薬剤の副作用で唾液が減り、飲み込みにくくなることもあるため、薬の内容を見直すことも予防につながります。

「また入院になるのでは」と不安なときこそ、訪問診療の出番です

誤嚥性肺炎の予防・管理において、訪問診療は非常に有効です。ご自宅で日常生活を見守りながら、悪化のサインを早めにキャッチして対応できるため、入退院の繰り返しを防ぐ力になります。

中野区、新宿区周辺で誤嚥性肺炎が気になる方、ご家族の様子に不安がある方は、ぜひ一度ご相談ください。

よつば中野クリニック  院長 手塚匠海