【食事と健康㉑】~フレイルと食事で気を付けたいポイント③~

こんにちは、管理栄養士の山中です。

前回は「筋肉づくりに欠かせない たんぱく質の選び方」についてお話ししましたが、今回は“噛みにくい・飲み込みにくい方でも食べやすくする調理のコツ”についてご紹介します。

「食べたい気持ちはあるけれど、噛むのがつらい…」「飲み込みにくくて、食事の時間が長くなってしまう…」高齢の方や、体力が落ちている方にはそんな声も多くあります。フレイル予防では 食べ続けられることが本当に大切です。

今回は、日々の食事を“やわらかく・飲み込みやすく・栄養がとりやすく”するコツをご紹介します。

①「切り方」と「大きさ」を少し変えるだけで食べやすく。

同じ食材でも、大きさや切り方で食べやすさがぐっと変わります。

・繊維を断ち切るように切る(ごぼう・にんじん・肉など)。

・ひと口より小さめサイズにする。

・薄切り・短冊・そぎ切りで噛む力の負担を減らす。

ほんの少しの工夫で「食べやすいね」と感じてもらえることが多いです。

② 加熱時間を延ばして“やわらかく”。

加熱は食べやすさの基本。特に根菜や肉類は、ゆっくり加熱すると飲み込みやすい硬さになります。

・コトコト煮込む。

・電子レンジで下ごしらえ。

・圧力鍋を使うと時短でやわらかく。

煮物やスープは、食材がやわらかくなるうえに汁ごと栄養がとれるため、高齢者にはとてもおすすめです。

③ 水分・とろみで飲み込みをサポート。

「むせやすい」方には、食べ物にとろみや粘度をつけると喉を通りやすくなります。

・片栗粉やとろみ剤で“ゆるいとろみ”を。

・スープは具材が沈むくらいのとろみだと飲み込みやすい。

・卵とじ・あんかけ・とろろなど自然なとろみも◎

噛む力が弱くても、自然に飲み込みやすい調理法はたくさんあります。

④ たんぱく質は“やわらかい形”でとる。

フレイル予防で欠かせないたんぱく質。固形がつらい方でもとれる工夫をご紹介します。

・茶碗蒸し(卵が消化にもやさしい)

・柔らかい豆腐料理(湯豆腐・そぼろあんかけ)

・白身魚の蒸し煮

・ミンチ肉を使ったやわらかい料理(つくね・そぼろなど)

“食べやすい形”に変えるだけで、栄養摂取量は大きく変わります。

⑤ “香り”や“彩り”は食欲アップの味方。

食べにくさがある方は、食欲が落ちることもあります。そんなときは、食事に小さな“楽しみ”を。

・しょうが・しそ・ゆず皮など香りをプラス。

・にんじんやほうれん草など彩りの良い食材を。

・盛り付けを小鉢でかわいく!

これをするだけで「ちょっと食べてみようかな」という気持ちにつながります。

次回は、「今日からできる!フレイル予防の食事習慣まとめ」をお届けします。

今までの内容をぎゅっと整理し、日々の生活に落とし込める“続けやすいポイント”をご紹介いたします。

「食べることは生きること」中野区・新宿区での訪問栄養指導・オンライン栄養指導はお任せください。

管理栄養士が一人ひとりに寄り添いあなたにぴったりなアドバイスをいたします。