【食トレンド~からだがよろこぶ選び方⑯】~移ろいの季節に「秋ナス」~

こんにちは、管理栄養士の山中です。

残暑と朝晩の涼しさが交錯する9月は、自律神経が揺れやすく、体調を崩しやすい時期。秋ナスは水分が豊富で胃に重くなりにくく、皮のナスニン(アントシアニン)が酸化ストレスのケアに働きます。いっぽうで体を冷やしやすい面があるため、季節の変わり目には火を入れて温度を整えることが大切。ナスは油を吸いやすい性質ですが、最初に少量の油で薄くコート→蒸し焼きやだし浸しにすると、重くならず旨みだけを運んでくれます。

日本の台所にある“温める香り”(生姜・味噌・ねぎ・かつおだし)を合わせると、ナスの滋味がぐっと引き立ちます。焼き目の香ばしさ、だしの染み、最後にふわりとのぼる生姜の香り。夏に溜め込んだ疲れが、湯気と一緒にほどけていくようです。冷やして味を含ませてもおいしい一皿ですが、冷えが気になる日は温かい状態で。**“今日の自分に合う温度”**でいただくことが、実は何よりのケアになります。

◎覚えておきたい要点

・皮ごと+加熱で“巡り”をサポート

・油は最小限でコート→蒸し・だし浸しへ

・生姜・味噌・ねぎなど“温める香り”と組み合わせる

☆秋ナスの生姜だし浸し(2〜3人分)

【材料】

ナス…2本(約250g)

生姜…1片(すりおろし/小さじ1〜2)

だし汁…300ml

薄口醤油…大さじ1

みりん…小さじ2

油…大さじ1(米油・菜種油など)

【作り方】

1.ナスは縦半分→1.5cm幅の斜め切り。水にさらしてアクを抜き、水気を拭く。

2.フライパンに油を熱し、ナスの表面に薄く焼き色をつける。

3.鍋にだし汁・薄口醤油・みりんを合わせて温め、②のナスを加え2〜3分煮含める。

4.火を止めて生姜を加え、味をなじませる。温かいままでも、粗熱が取れたら冷蔵で冷やしても。

【コツ・ポイント】

・焼き目は“香りの調味料”。色づくまで焦らず。

・生姜は仕上げに加えると香りが立つ。

・冷やす場合は味が落ち着くので、塩味は控えめにして後から調整。

【アレンジ】

・仕上げに白ごま・小ねぎ。

・豚薄切りを加えて主菜化→疲労感が強い日の“ご自愛定食”に。

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